SONOR SN-SP273


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当節のペダルは昔の物に比べてとても頑丈になっている。
踏み込みの安定感も向上していて昔の廉価版ペダルによくあった
クセだらけでヨレヨレの頼りないペダルはもうほぼ見かけない。
しかし、それはそれなりに味わいがあって良かったものだが、
このSONOR(ソナー)SN-SP273 ペダルはなかなかの味わいを感じるペダル。
ペダルボードのシンプルなルックスに惹かれて中古だがほぼ新品の物を購入した。
まぁ、いつもの衝動買い・・・。
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まずノーマルで踏んでみた感じは回転部に何かの違和感があって
ビーターの返りがスムーズではない!
どうもベアリングに問題があるようだったので、自分の予備パーツとして
持っているベアリングがたまたまサイズも合ったので入れてみたら
難なくこれは解消。さすがmade in chinaの粗悪なベアリングだったのだ。
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スプリングもなんとなく鈍臭いようなのでこれもカムリングもついでに交換。

これで踏み心地はまあまあ自分好みになった。
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実際に使用してみて思ったのはやはり踏み込みの「ヨレ」感があること。
フレームは細くて貧弱さは否めないがシングルチェーンのものは横方向の滑りが
あって流れる感じがすることも相まって、このあたりをクセとするか味わいとするか、だ。

その、流れるがゆえに正確な方向に踏むしかないので、むしろ足のために良いのではないか。
高級なペダルは雑に踏んでもブレもしないのであるが、
これは果たして良いことなのだろうか。
知らず知らずのうちに少なからず体に負担がかかるのではなかろうか。

フットボードの丸印を目安に踏めるから(そうするしかないから!)
バランスポイントもラクラク探せる。
ボードの感触が足にダイレクトに伝わっているようで心地よい。
なんというか、原点回帰というのか元々のドラムペダルはこうだった、みたいな
妙な安心感と味わいがある。
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特筆事項としてはペダル本体の「軽量」、これに尽きる。
練習スタジオやライブに電車で行くときに「軽い」ということは
それだけでとても重宝する。
なにしろ荷物が重いとスタジオに着くまでにいくぶんか体力を消耗してしまうが、
これを極力減らせる。
それに荷物が軽いから安心して打ち上げに参加してアルコールを飲めるわけでもある。
重いとふらつきます。危険です。

しかし、最先端のペダルは安定志向を求めているのか企業戦略なのか、
本体がやたら重い。
そしてお値段もズシッとくる価格。ハッキリ言って高すぎる!
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”YAMAHA FP720とsonor SN-SP273”
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”DW5000とsonor SN-SP273”

そういえば、ヤマハのペダルが令和になってニューモデルが出た。
→(PR)YAMAHA / FP9D ヤマハ シングルキックペダル ダイレクトドライブ 
ほぼ十年ぶりのモデルチェンジである。青いパーツやらピカピカボードやら
見た目がめっちゃカッコよくて購買意欲をそそる。
そそるのだが、値段が高い・・・。

閑話休題

結局の所、見た目のカッコ良さは演奏になんの役も立たないのだ、と思う。
事実、ペダルなんて演奏者しか見えないし、他のバンドメンバーから
「ペダル変えたん?」なんて言われたことは四十年足らずのドラマー人生の中で皆無だ。

「踏む」という動作は機種やメーカーによって多かれ少なかれの個性はあるのだが、
「持ち運ぶための軽量化」という部分でのユーザビリティーを他企業との差別化として
メーカーには追求してもらいたいものだ。

というか、自分で軽量化を目指して改造してみようか!


きょうはこんなとこ