浜松オートレース場に行く。


私は賭け事が嫌いなのでギャンブラーではないが
競馬場など公営レース場の何とも言えない、ひなびたような雰囲気が好きで
時々競馬場などに入場してぼんやりとレース、というか雰囲気を味わったり眺めていたりする。

馬が好きなので(午年だから??)たいていは阪神競馬場や園田競馬場にぶらりと行くのだが
以前から興味があった浜松オートレース場へ行ってきた。
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オートレースとは競輪や競艇のバイク版といった感じの公営競技。(→オートレース
元SMAPの森君が芸能界からオートレーサーに転向した、というくだりの、あれ。
関西にはすでにオートレース場は無くてとても縁遠い感覚なのだが
調べてみると過去、兵庫は甲子園、大阪は長居、にオートレース場はあったらしい。
(→オートレース場(wiki)

アクセスはまぁまぁで浜松駅から送迎バスに乗って20分ほどで浜松オートレース場へ着く。
送迎バスといえばチープでボロなマイクロバスをイメージしていたのだが
立派な観光バスが待機していて驚き。
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これに乗ってゆったりと座って楽々着くのか〜、と入口ドア付近にある出走表を
手に取って早々に着席。
車内のモニターテレビでは昨日のレースの模様が再生されている。
ふむふむ、と本当はよくわからないのに一人前のギャンブラーなオッサンを気取りつつ、
出走表を見ると”ハイドロ”という文字、モニターにはボートの映像が・・何かがおかしい・・・。

おかしいと思いながらもぼんやりとしているうちにバスは発車。
本来ならば駅から北へ向かうはずのバスはどんどん西へ行く。
浜松駅から西方面には浜名湖競艇場がある・・・。

そう。私が乗った送迎バスは「浜松オート行き」ではなくて
「浜名湖ボート行き」だったという・・。

送迎バスで行くときに注意しなければならないのは
浜名湖競艇の送迎バスと浜松オート行きの送迎バスの発着場所は同じなのである!!
観光バスなのでフロントガラスに行き先の表示があるのだが、これをうっかり見落とした。
車の横にも書いといてよ、、、。急いで乗ったから間違えたやん。
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ちなみに浜名湖競艇場までの乗車時間は40分ぐらいだったか。
しかし道中は旧東海道松並木の道も通ったりして車窓から景色も楽しめて
意外に楽しく観光が出来た。

期せずして浜名湖競艇場に到着したわけだが、せっかくなのでボートの様子を少しだけ見学。
ボートも爆音がすごい。
水面を滑るように走るボートの航跡がキラキラしていてなんか良い。
今度住之江競艇場に行こっと。
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それから新居町駅からの電車に乗って再びJR浜松駅へ。
今度はうまく「浜松オート行き」のバスに乗れた。

初めて訪れたオートレース場は競馬などと違って入場無料。
競馬との明らかな違いはエンジンの爆音が腹の底に響く。それはもう独特の雰囲気。
レース自体のルールなどはよくわからないが何しろ爆音だけが印象深い。

場内は昭和の雰囲気が随所に残る。
しかし今どきの例にしたがって喫煙指定場所以外では場内禁煙。
当節はこういった大勢の人が集まるところは殆ど禁煙なので
嫌煙者の私にとって、これはとてもありがたい。
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場内は屋台のようなテントがあって焼き鳥やたいやきなど殆どの物が100円で買える。
よって小腹を満たしつつレースを楽しむ、というわけだ。
また食堂もいかにも「食堂らしい食堂」でメニューも豊富で安くてありがたい。
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ヘタに街中で食べるよりも絶対に良い。刺身定食なんて中々なものもあって満足。
蝋細工のメニューが昭和の雰囲気をさりげに引き立てる。

そして少しだけ車券を買ったりしてレースの熱い雰囲気をじゅうぶんに堪能した。
思うのはオートレース場も観光要素であることをもっとアピールすればよいのにと思う。
一昔もふた昔も前のような古い建物は今どきのリニューアルされた競馬場と違って、
大変に味わい深い。そこだけは昭和のまま、というような隔世の感がなぜか心地よい。
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浜松という土地はいろんなものの混在の具合が私は個人的にすごく好きになっている。
雑多というわけではないが「焼肉定食をオーダーしたらカレーライスも付いてきた」
みたいな、深くて濃い要素のあるところだ。(と、わけのわかりにくい締め)

きょうはこんなとこ。