私はコンテンポラリーな系統のビッグバンドに参加していまして、
ここでは一応、楽譜の意向に沿った(と思われる)演奏を心掛けています。一応。
で、そういうコンテンポラリーな特色なのか、頻繁にアクセントの記号があるわけです。
そこでスネアなりシンバルなりでアクセントを表現するのですが、
手近すぎて今ひとつインパクトに欠けるし音色にも飽きてくる。
そこでスプラッシュやチャイナなどのエフェクトシンバルの出番です。

元々、エフェクト系のシンバルは大好きで各種取り揃えておりますが、
新たにジルジャン オリエンタルトラッシュ チャイナ 12インチを購入。

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Zildjian FX Oriental Trash China 12 
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音のインプレなど


こやつ、小さいわりに存在感抜群の音。音量も結構あって驚きのエフェクト効果です。
トラッシュ、と名がつくだけあって音色は少しだけ品が足りない気もするけど、
しっかりと役割を果たしてくれます。

音のディケイに関しては普通の強さで打つなら意外にもカーンと鳴ってくれます。
クラッシュシンバルよりは遥かに短いですけどね。
で、日頃の鬱憤を晴らすか、あるいは己の数々の煩悩を断ち斬るかのように強く打つと
アタックが強調されてディケイも短めに聴こえて「ピシッ!!」という音になる不思議。
オリエンタルな、不思議か。
ハットやライドのようなビートの牽引役にも充分。

持ち運びはスネアケースにもすっぽり収まり、ライブやスタジオのお供をさせるのには手軽でいい。
いいんだけれど、個性的な音ゆえに打つ場所を選んでしまって、
気がつけば一度も打たずに曲が終わるという問題児でもある。

エフェクトシンバル、特にミニチャイナは叩き手にお題のような問答を求めているようにも思える。
その問いに演奏者が応えられない時は多分コヤツはこう思っているに違いない。

「こいつ、ちっちゃいな(チャイナ)」      ・・・・お、お粗末さまで〜〜。