久しぶりにジャズチューンのドラムセットで演奏する機会がありました。

ドラマー以外の方、またはジャズチューンキット未経験の方に簡単に説明しますと、
キット全体のピッチがハイテンション(ハイピッチ)で口径は小さく、
3点セットで標準的なのは12TT,14FT、18BD。
かつベードラ(バスドラム)はノーミュートで、これもハイテンションが故に跳ね返りも大きくて、
感覚にちょっとだけ慣れが必要。
シンバルは良い意味で枯れているものが好まれ、音質はダークで一般的な好みでは別れるところ。
全体の音量はかなり小さく、小じんまりな感じのセット。
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イベント会場のセット。カノウプスBD18、TT12、FT14、マイスネアの14。
シンバルは18crash-イスタンブール、20rideボスフォラス、
ハットは13イスタンブール。これらのシンバルは全て枯れたダークネスサウンド。
で、12チャイナはマイシンバル。
でも写真の色の違いで判るように枯れたシンバルの中では
チャイナの音がとても「浮く」。まるで50代の海千山千のオッサン達の中にいる孤独な20代の若者。

これはこれで叩いていて楽しいのですが、小編成、小音量のジャズ・コンボにしか
ワシを使ってくれるな!と楽器が主張するように思えるのです。
主張をねじ伏せるが如く叩くと思うように鳴ってくれません。

ごめんね、ドラム君。君を活かす技量は持ち合わせていないのだわ。
この日は爆音のバンドだったので完全にミスマッチでした。
道具にはそれを使う理由と道理があるのです。

この事があって大口径の吠えるようなサウンドが恋しくなってきた!と。
その反動で次のライブには24インチのベードラを持っていく!と固く心に決めました。
(**一般的にドラムの口径が大きくなると音量も大きくなる)